米主要メディアは30日、トランプ前大統領が昨年12月、自身が敗北した大統領選の結果を覆すため、司法省トップらに対して証拠もないまま「選挙で不正があった」と宣言するよう圧力をかけていたと報じた。同省高官のメモを基に報じた。法執行機関を指揮するため独立性が求められる司法省への露骨な介入として批判を浴びそうだ。
ニューヨーク・タイムズ紙などによると、トランプ氏は在任中だった昨年12月27日、当時のローゼン司法長官代行とドノヒュー副長官に電話し、大統領選で不正があったとの宣言を出すよう要求。ドノヒュー氏が司法省には選挙結果を変える権限はないと説明すると、トランプ氏は「ただ選挙に不正があったといえ。後は私や共和党議員に任せろ」と答えたという。
ドノヒュー氏がこのやりとりをメモに残しており、司法省がこのほど下院監視・改革委員会に提出した。(共同)
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