(ブルームバーグ): シンガポールは隔離措置なしの渡航受け入れ9月開始を含め、新型コロナウイルス感染拡大抑制措置の緩和を目指す。1年以上にわたり実質閉鎖されていた国境を再び開くスケジュールを初めて示した。
ウォン財務相は26日に議会で、9月までには国民の80%がワクチン接種を完了しているとみており、国境開放に進める強固な状況に同国が置かれるとの見通しを示した。発言を受け、株式市場ではシンガポール航空や空港関連サービスを手掛けるSATSの株価が上昇した。
シンガポール当局は8月上旬、全体の感染率など複数の要因に基づきコロナ抑制措置を検証する。良い結果が出れば一部措置を緩和できるが、ワクチン接種を済ませた人が対象になるとウォン財務相は説明。また、ワクチン接種目標がいったん達成されれば、接種完了した国民は帰国時の14日間のホテル隔離措置なしで旅行できるようになるかもしれないとも話した。その上で、状況が悪化すれば、緩和後退もあり得ると付け加えた。
原題:Singapore Eyes Starting Quarantine-Free Travel in September (1)(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Faris Mokhtar
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