米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルスの感染が拡大している地域について、ワクチン接種済みであっても屋内ではマスクを着けるべきとする助言を発表した。
マスクの着用は、アメリカではパンデミック開始当初から賛否両論があり、政治化されてきた問題のひとつ。
CDCの最新ガイダンスには、公共施設の屋内では、デルタ株の感染拡大を防ぐためにマスクを着用すべきと記されている。また、議論の的となっている学校での着用も推奨している。
ジョー・バイデン大統領はこの発表後、生徒にマスクを着けさせるのは「不便」だとしながらも、マスクをすれば「現状で最高の感染対策」をしながら同級生と一緒に学べると述べた。
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アメリカではここ数週間、新型ウイルスによる入院患者の約97%が、ワクチンを受けていない人だった。
7月半ばの時点で、人口の半分近くがワクチンの接種を完了しているものの、未成年や免疫疾患があってワクチンを受けられない人に加え、多くのアメリカ人が接種に抵抗があると述べている。
専門家からは、ワクチンに関する誤情報の拡散が、接種への抵抗感につながっていると警告している。
また、ここ1カ月で特に感染が広がった南部諸州は、ワクチン接種率が最も低い地域だという。
ルイジアナ州では、7月初めからの感染率が、2020年初頭と同じ水準にまで達している。人口の3割しかワクチンを受けていないミシシッピ州やアラバマ州でも、流行が特異に拡大している。
フロリダ州では今週、毎日平均1万件以上の新規感染が報告されている。
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