ウクライナの首都キーウ近郊で20日夜から21日未明にかけ、ロシア軍の無人機による攻撃があり、民間のインフラ施設が被害を受けました。現地メディアによると、キーウ近郊への攻撃は25日ぶりです。ウクライナ軍参謀本部は21日朝の戦況報告で、ロシアがウクライナ全土で23回の空爆をしたと発表しており、緊張が高まっています。
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■■■4月22日(日本時間)■■■
04:45(キーウ21日22:45)
ラトビア、保有する全ての地対空ミサイルをウクライナに提供へ
バルト3国のラトビアのムールニエツェ国防相は21日、保有する全ての携帯式地対空ミサイル「スティンガー」をウクライナに提供する方針を示した。ウクライナのメディア「キーウ・インディペンデント」が、ラトビアの現地メディアを引用して伝えた。
報道によると、ムールニエツェ氏は「私たちがウクライナの前線に送る全てのスティンガーは、ウクライナの自由のためだけでなく、ラトビアの安全のためでもある」と強調し、できるだけ早期の実現をめざすと述べた。
同氏は、ドイツ西部ラムシュタイン米空軍基地で開かれた、ウクライナへの軍事支援を話し合う各国国防相らの会議に出席していたという。
02:02(キーウ21日20:02)
市民権の取得にウクライナ語や歴史の試験、ゼレンスキー氏が法案に署名
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ウクライナの市民権を取得する際の新規定に関する法案に署名した。市民権の取得には、ウクライナ語や歴史、憲法の知識に関する試験に合格することが必要になるという。
現地メディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。報道によると、署名したのは、ウクライナの市民権と「ウクライナ語の国語としての機能の確保」についての法律の改正案という。
01:13(キーウ21日19:13)
戦闘の中心地は依然バフムート、ウクライナ軍参謀本部
ウクライナ軍参謀本部は21日夜、ロシア軍が過去24時間でウクライナ全土にミサイル攻撃2回と空爆28回を実施したと発表した。現地メディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。
発表によると、ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州のバフムートやアウジーイウカ、マリンカなどの各戦線への攻撃に集中しており、戦闘の中心地は依然としてバフムートという。
00:00(独ラムシュタイン米空軍基地21日17:00)
戦闘機の提供には慎重姿勢「いま必要なのは防空」米軍制服組トップ
ドイツ西部ラムシュタイン米空軍基地で21日、ウクライナへの軍事支援を話し合う各国国防相らの会議があった。終了後にオースティン米国防長官と米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が記者会見した。
ミリー氏は、ウクライナへの戦闘機の提供について「操縦士の訓練などに長い時間が必要になる。ウクライナ空軍をロシア空軍に匹敵するまでに成長させるには、多くの国が相当な努力をする必要がある。その政策的な選択は今後行われるかもしれないし、行われないかもしれない」と述べた。「いますぐ必要なのは防空だ」とも強調し、戦闘機への早期提供には依然として慎重な姿勢を見せた。
戦況については、ウクライナ東部バフムートで激しい戦闘が続いているとした上で、「過去1年間でロシアが一時的に得た領土は多大な損失を伴っている。死傷者に加え、何十万人ものロシア人が国外に逃亡した」と述べた。
一方、オースティン氏は、米国の主力戦車「エイブラムス」が数週間後にドイツに到着し、ウクライナ軍兵士への訓練を始めると明らかにした。「この装備と訓練により、ウクライナ軍が戦場で成功し続けることができると確信している」と語った。
■■■4月21日(日本時間)■■■
23:00(独ラムシュタイン米空軍基地16:00)
ドイツ製主力戦車「レオパルト2」の修理拠点の設置で合意
ドイツのピストリウス国防相は21日、ウクライナに投入されているドイツ製の主力戦車「レオパルト2」を修理する拠点を設けることを明らかにした。ウクライナとポーランドの国境付近に設けることで3カ国で合意し、5月末にも稼働を始める見込みだという。
独西部の米軍ラムシュタイン空軍基地であった、ウクライナを支援する各国の国防相らの会議後に記者団に述べた。レオパルト2は、ドイツが3月にウクライナに18両を引き渡したほか、ポーランドなども供与している。
ピストリウス氏はこのほか、100人以上のウクライナ兵士にドイツ製の旧式戦車「レオパルト1」の操縦訓練を始めることや、今年半ばから「レオパルト1」80両をウクライナに順次引き渡す方針も説明した。
一方で、同氏はウクライナが求める戦闘機の供与には慎重な姿勢を示した。
21:45(モスクワ15:45)
ロシア検察庁、千島連盟を「好ましくない組織」に認定
ロシア検察庁は21日、ロシアの領土保全の侵害を目指し、憲法秩序と安全保障の基盤を脅かしているとして、北方領土返還運動を長年主導してきた、元島民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」を「好ましくない組織」に認定したと発表した。
今後、ロシア国内で、連盟への資金提供や活動紹介などが違法となり、ロシアが実効支配する北方領土を含め、連盟はロシアでの活動が禁止される。ウクライナ侵攻について米欧とともにロシアを批判する日本に、揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。
ロシア側が昨年、一方的に合意を破棄した、元島民らによる「ビザなし渡航」が今後再開されても、連盟のメンバーは参加できない可能性がある。
インタファクス通信によると、日本の団体が「好ましくない組織」に認定されたのは初めて。司法省に送付され、リストに掲載されることになる。
発表によると、検察庁は、連盟の目的が「ロシアから国後島、択捉島、小クリル群島(色丹島と歯舞群島)を切り離すこと」と主張。「長年、ロシアへの否定的な意見を形成し、日本で反ロシア感情が高まり、クリル諸島(北方領土と千島列島のロシア側呼称)周辺の不安定化のリスクを高めている」と、認定した理由を説明した。
ロシアはウクライナ侵攻後、欧米諸国とともに日本を「非友好国」に認定したほか、日本海や北方領土の周辺で軍事演習を活発に実施するなど、日本への圧力を強めている。「ビザなし渡航」については昨年9月、ロシア政府が日本との合意を一方的に破棄すると発表していた。
19:25(モスクワ13:25)
プーチン氏、サウジ皇太子と電話協議
ロシアのプーチン大統領は21日、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話協議した。ロシア大統領府によると、サウジ側の呼びかけで行われ、ロシアとサウジが主導する石油輸出国機構(OPEC)プラスでの協力や、サウジと新興5カ国(BRICS)との協力、中東情勢などについて意見交換したという。
18:46(モスクワ12:46)
「NATOは攻撃的な性格を示し続けている」
ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長がウクライナの加盟を後押しする考えを示したことについて、「ロシアの安全保障のために作戦(侵攻)を開始するという(プーチン)大統領の決断の正しさを、改めて人々に示している」と報道陣に述べた。
ペスコフ氏は「NATOは攻撃的な性格を示し続け、ウクライナを同盟に引きずり込もうとしている。作戦(侵攻)のかなり前から、我々の大統領はこの潜在的な脅威を話していた」と主張した。
18:17(ワシントン05:17)
米がウクライナへ提供の主力戦車「エイブラムス」、5月にドイツへ
AP通信などは21日、米国がウクライナへの提供を表明している主力戦車「エイブラムス」について、5月にドイツに到着すると報じた。米政府当局者らが明らかにしたもので、近く正式発表されるという。
複数の米メディアによると、31両のエイブラムスがドイツの訓練場に到着する予定。到着後、ウクライナ兵が操縦や補修の方法を学ぶ。ただ、訓練に使う戦車と、実戦のためにウクライナに送る戦車は違うようだと報じているメディアもある。
21日はドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地で、各国国防相らがウクライナへの支援内容を検討する会議を開いている。会議に参加しているオースティン米国防長官が、現地時間の21日中に記者会見で発表するとみられている。
16:00(キーウ10:00)
ゼレンスキー大統領がメキシコ議会でビデオ演説
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻後初めてメキシコの議会でビデオ演説し、支援を訴えた。ゼレンスキー氏が21日に演説の概要をSNSに投稿した。
演説は20日で、ゼレンスキー氏はかねて自身が提唱してきた、ロシア全軍の撤退などを盛り込んだ和平計画への賛同を呼びかけた。「世界と我々の平和に向けた努力は、どんな侵略者より強い」と述べた。
11:40(キーウ5:30)
キーウ近郊で無人機攻撃 イラン製か
ウクライナの首都キーウ近郊で20日夜から21日未明にかけて、ロシア軍の無人機攻撃があった。死傷者は確認されていないものの、民間のインフラが損害を受けたという。キーウ州当局が、SNSで明らかにした。
現地メディアによると、当局は「25日ぶりにウクライナの首都は再び爆撃された」と投稿。ウクライナ軍側はキーウ周辺で8機の無人機を探知し、撃ち落としたと説明した。無人機はイラン製のものとみられ、キーウの北方から飛んできたとみられるという。
ウクライナ軍参謀本部は21日朝の戦況報告で、ロシアがウクライナ全土で23回の空爆をしたと発表した。「ウクライナ全土でミサイルや空爆が行われる可能性は依然としてかなり高い」としている。
05:59(モスクワ20日23:59)
ロシア戦闘機 自国上空で弾薬が落下
ロシア軍の戦闘機Su34が…
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