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政府軍圧倒、停戦提案 タリバン、権力狙う―外国軍撤収で軍事圧力・アフガン - 時事通信ニュース

2021年07月17日07時14分

記者会見するアフガニスタンの反政府勢力タリバン=9日、モスクワ(AFP時事)

記者会見するアフガニスタンの反政府勢力タリバン=9日、モスクワ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンからの米軍など駐留外国軍の撤収がほぼ完了する中、各地の戦闘で反政府勢力タリバンが政府軍を圧倒している。タリバンは、政府に対し3カ月間の停戦を提案した。軍事的な圧力をかけつつ停戦に持ち込み、和平交渉で優位に立ち、権力を奪うのが狙いとみられる。
 ◇「政治解決」志向
 アフガン政府当局者は15日、「タリバンが3カ月間の停戦を申し込んできている。ただし、捕虜7000人の釈放、タリバン幹部の国連ブラックリストからの除外も求めている」と記者団に明らかにした。和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長、カルザイ前大統領ら政府側有力者の代表団が16日からカタールの首都ドーハで、提示内容についてタリバンと協議していく。
 政府とタリバンは昨年9月、ドーハで和平交渉を開始。しかし、選挙に基づく政治体制の在り方や女性、少数派の権利などをめぐり、両者の立場の隔たりは大きく、交渉は停滞中だ。今回のタリバンの提案は、交渉を前進させる可能性があると期待されている。
 AFP通信は16日、「タリバンは現段階では政治的解決を志向している」と分析する専門家の声を伝えた。タリバンは、2001年まで数年間政権を担ったものの、国際社会から国の正統な代表としての承認を得られなかった。今回も、武力でアフガン政府を倒せば同様の事態になることが予想されるため、慎重を期しているという見方が広がっている。
 ◇要衝攻略いつでも可
 タリバンは同時に、支配地を拡大し政府への軍事的圧力を強めている。9日に「全土の85%を支配下に置いた」と発表したが、信ぴょう性は不明。しかし、既に国土の半分以上を支配していると考える見方は広く共有されている。アフガン駐留米軍の9割以上が撤収を終える中、空爆などによる援護を失ったアフガン政府軍の劣勢が連日、伝えられてきた。
 タリバンは14日、南部カンダハル州の対パキスタン国境の街を制圧したと発表。これに先立ち、イラン、タジキスタンとの複数の国境検問所も攻略、物流面で政府側を追い詰めている。
 また、西部バドギス州など各地で州都を包囲するように戦線を展開。いつでも要衝を攻略できる体制を整え、政府が和平プロセスに向き合わざるを得ない形に持ち込む構えだ。
 和平交渉の焦点の一つは、米国などが提案する、タリバンを取り込んだ形での暫定政権樹立だ。現政府とタリバンとの権力分担が必要となる。
 しかし、暫定政権になれば、昨年から2期目に入ったガニ大統領が任期途中での交代に追い込まれかねない。本人の抵抗は強い。これが和平プロセス停滞の一因となっている。

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