【AFP=時事】英政府の諮問機関「予防接種に関する合同委員会(JCVI)」は3日、健康な12〜15歳への新型コロナウイルスワクチンの接種について、有益性(ベネフィット)が「小さすぎる」として推奨しない方針を示した。
保健相らに助言を行うJCVIは、多くの国で10代の若者に対するワクチン接種が始まったことを受け、この問題について検討してきた。
JCVIはこれまで承認済み新型ウイルスワクチンの接種について、16〜17歳については全員に推奨する一方、12〜15歳については重症化リスクが高い基礎疾患のある子どもにのみ推奨してきた。
JCVIは勧告で、ワクチン接種の有益性について「既知の潜在的な有害性よりもわずかに大きい」と主張する一方、「かなりの不確実性」があることも認めた。
さらに、「主に健康面から見た有益性は、現時点で健康な12〜15歳全員へのワクチン接種プログラムの勧告を支持するには小さすぎると考えられる」と指摘する一方、「潜在的な副反応に関する長期的なデータが蓄積されれば、確実性が高まり、有益性と有害性を再検討できる可能性がある」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News
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