2020年、新型コロナ拡大当初の中国湖北省・武漢市に単身乗り込み、現地の医療機関の様子などを伝えたあと行方不明となっていた、中国人ジャーナリストの陳秋実(ちん・しゅうじつ)さんが9月30日夜、友人のYouTubeに出演し約600日ぶりに無事を報告した。
陳秋実さんは中国の市民ジャーナリスト。
2020年1月、新型コロナの影響で武漢市が都市封鎖されるのとほぼ同時に現地に入ると、数日にわたり市内の病院などを取材。診察待ちの人々でごった返し、遺体も放置されている現状などを動画でリポートしていた。
しかし、陳さんは2月6日を境に支援者と連絡が取れなくなった。その前の1月末には自身のYouTubeで、自身が感染したり、拘束されたりする可能性について触れていた。武漢市内の宿泊場所で撮影したとみられる動画では、涙ぐみながらカメラに向かって「死ぬことも怖くない。共産党を恐れてなるものか」と叫んでいた。
その後、陳さんのTwitterは支援者が更新し続けていたとみられ、行方不明となってからの日付を数え続けていた。
友人で格闘家の徐暁冬(じょ・ぎょうとう)さんが続報を伝えたのは、約7カ月後の2020年9月17日。自身のYouTubeチャンネルで「信頼できる情報によると、秋実は今健康だ」とした。
しかしその時は明確な根拠を示せず、徐さんは「信じなくてもいい。ただ私の情報が正しかったと時間が証明してくれる」と話していた。
陳さんのTwitterアカウントに本人とみられる投稿があったのは2021年9月30日夜。「私は秋実です!久しぶり!」と呼びかけ、2021年の12月31日に格闘技の試合をチャリティーとして実施すると告知した。
その後、徐暁冬さんはYouTubeで生放送を実施。陳さんはそこに元気な姿を見せると「秋実です。みなさん久しぶりです」とカメラに向かって語りかけた。
そして「行動できるようになった時には体の調子がとても悪く、1キロ2キロ歩いただけで疲れ果ててしまいました」と明かし、精神的な不調もあったことからボクシングを始めたところ状態が上向いたとし、「これから数ヶ月トレーニングを続けます」と話した。影響を考慮してか、行方不明中のことについては触れなかった。
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