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アメリカのトランプ前大統領が9月21日、自身の納税記録を巡り、ニューヨークタイムズの3人の記者と姪のメアリー・トランプ氏を訴えた。
デイリー・ビーストによると、トランプ前大統領は「秘密保持契約を結んでいるにも関わらず、メアリー・トランプ氏がニューヨークタイムズの記者に協力して弁護士のオフィスから納税記録をこっそり持ち出し、記者たちに渡した」と主張。1億ドル(109億4500万円)以上の損害賠償を請求している。
裁判記録によると、訴えられたのは、ニューヨークタイムズのスザンナ・クレイグ記者、デヴィッド・バーストー記者、ラス・ビュイトナー記者の3人だ(バーストー氏は、すでにニューヨークタイムズを退社)。
3記者は2019年に、トランプ前大統領と同氏のビジネスの歴史を追った調査報道記事で、ピューリッツァー賞を受賞している。この記事は、トランプ氏が何百万ドルもの税金支払いを逃れた方法を伝えた。
トランプ前大統領は大統領就任中、納税申告書の公開を拒否し、さらに公開を阻むためのいくつもの訴訟を起こした。
しかしアメリカ司法省は7月、トランプ前大統領の納税申告書を議会の特別委員会に提出するよう財務省に指示した。
また、マンハッタン地区検事局はすでに納税記録を入手しており、トランプ前大統領と同氏の会社に詐欺行為がなかったどうかを捜査している。
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メアリー・トランプ氏は2020年に、トランプ前大統領をめぐる回顧録を出版した。
この本の出版の際にも、トランプ前大統領は「出版は秘密保持契約に違反している」と主張し、弟のロバート S. トランプ氏が出版差し止めを求めてメアリー氏と出版社を提訴したが、裁判所は訴えを棄却した。
トランプ前大統領が自身に対する訴訟を提起したことについて、メアリー・トランプ氏は「何とかしようと必死になっているのだろう」と、デイリービーストに語っている。
「彼は単なる敗者です。できうる全てのことをして事態を何とかしようとしているのです」「ドナルドはいつものように、ただ話題を変えようとしているのです」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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