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プーチン氏、米供与パトリオット「非常に古い。対抗手段見つかる」 - 毎日新聞

記者会見するロシアのプーチン大統領=2022年12月22日、AP 拡大
記者会見するロシアのプーチン大統領=2022年12月22日、AP

 ロシアのプーチン大統領は22日、米国がウクライナへの初供与を決めた地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」について「非常に古い。対抗手段は必ず見つかる」と記者団に述べ、動じない姿勢を強調した。ウクライナ侵攻については「終結へ向けて我々は努力する。早ければ早いほど良い」と語り、広大な占領地域を「ロシア領」と認めさせた上で停戦に持ち込みたい考えをにじませた。ロイター通信が伝えた。

 バイデン米大統領は21日にウクライナのゼレンスキー大統領と米首都ワシントンで会談し、「パトリオット」を含む追加軍事支援の実施を表明した。発電所といった民間インフラを狙うロシア軍のミサイルなどを迎撃するのが狙いだ。パトリオットは1991年の湾岸戦争に際して使用されて有名になり、その後は改良も施されている。

 これに対し、プーチン氏は、パトリオットはソ連時代に開発されたロシアの地対空ミサイルシステム「S300」より劣るとの持論を主張。側近のペスコフ大統領報道官も22日、「ロシアの目標達成を妨げることはできない」と述べた。

 今年9月にウクライナ東部と南部の4州の一方的な「ロシア領併合」を宣言したプーチン政権に対し、ウクライナ側は全占領地域の奪還を目指す。ロシア軍は4州のうち東部ドネツク州を中心にウクライナ側支配地域のさらなる獲得を狙っており、攻防が続く。ロシア通信は22日、ショイグ露国防相が前線の部隊を訪問したと報じたが、場所など詳細は明らかにされていない。【カイロ真野森作】

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