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ウクライナ、無人機でロシア深部攻撃か 原油価格は上限超え取引 - ロイター (Reuters Japan)

[キーウ(キエフ) 5日 ロイター] - ウクライナ各地で5日、ロシア軍による新たなミサイル攻撃があり、大規模な停電が発生した。一方ロシアは、戦線から数百キロメートル離れた空軍基地2カ所でウクライナのドローン攻撃があったと発表した。

ウクライナ各地でロシア軍による新たなミサイル攻撃があり、大規模な停電が発生した。5日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ・ザポロジエ州で撮影(2022年 ロイター/Dmytro Smolienko)

ウクライナに対する新たなミサイル攻撃は数日前から予想されていたものの、これまでに受けたインフラ被害が修復され緊急停電が終了する予定の矢先の出来事だった。この攻撃により、一部地域では気温が氷点下になる中で停電に見舞われた。

ゼレンスキー大統領はこの日、ロシアのミサイル攻撃で少なくとも4人が死亡したと述べた。ウクライナ軍によると、ロシア軍が5日に発射したミサイル70発超のうち60発超を撃ち落とした。

エネルギー業界の関係者は、すでに電力供給の復旧作業に取り掛かっていることを明らかにした。

一方ロシア国防省は5日、中南部リャザン州とサラトフ州の空軍基地2カ所にウクライナのドローン攻撃があり、軍事要員3人が死亡したと発表した。その他4人が負傷したほか、航空機2機が軽い損傷を受けたという。

ロシア国防省は、低空を飛行していた無人機を迎撃し撃墜したと述べた上で、長距離飛行の妨害を目的としたテロ行為だと批判した。

この攻撃はウクライナによるものとは直接的には確認されていないが、もしそうであれば、2月24日にロシアがウクライナに侵攻して以来、ロシア深奥部に最も近い攻撃となる。

サラトフ州のエンゲルス基地はモスクワの南東約730キロに位置し、ロシアの空輸核戦力を収容する2つの戦略爆撃機基地の1つ。

ウクライナ軍は同国南部・東部に及ぶ1100キロメートルの前線をはるかに超えるロシアの戦略的標的を攻撃する能力を高めていることを実証している。

サラトフは最も近いウクライナ国境から少なくとも600キロメートル離れている。ロシア側からは、ウクライナがロシア国内をそこまで深く攻撃できるなら、モスクワを攻撃することも可能との見方が出ている。

これまでに起きた原因不明の爆発は、ウクライナに近いロシア国内の武器庫や燃料庫のほか、2014年にロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島で少なくとも7機の戦闘機が撃墜されるなどだった。

プーチン大統領はこの日、クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋を車で走行した。物流の動脈かつウクライナ南部のロシア軍への補給経路とされていたこの橋でも、10月に爆発があった。

ウクライナはいずれの爆発についても自軍の攻撃によるものとは確認しておらず、ロシアの「因果応報」とだけ述べている。

ウクライナ大統領府のポドリャク顧問はツイッターへの投稿で「もし他国の空域に何かが発射されたら、未確認の飛行物体は遅かれ早かれ出発点に戻るだろう」と皮肉った。

<ミサイルの破片がモルドバに落下>

ロシアは複数の戦線で撤退を余儀なくされた10月初旬以来、ほぼ毎週のようにウクライナのエネルギーインフラを攻撃する方針に転換している。

ウクライナと国境を接するモルドバの警察は5日、ウクライナとの国境付近でミサイルの破片を発見したと発表した。

この日は南東部ザポロジエ州で住宅にミサイルが撃ち込まれ、少なくとも2人が死亡、子どもを含む3人が負傷した。

北部キーウ州や南部オデーサ州などでもエネルギー施設にミサイルが命中。キーウ州のクレバ知事によると、攻撃によって同州の40%で電力がストップしている。

<ロシア産原油価格上限が発効>

主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)はこの日から、ロシア産原油の価格に1バレル=60ドルの上限を適用した。

ロシア側は減産を余儀なくされてもこの措置には従わないと表明。ウクライナのゼレンスキー大統領は、この措置は不十分で戦争抑止にはほとんど役立たないと批判している。

リフィニティブのデータと業界筋の推計によると、5日のアジア市場で、東シベリア太平洋(ESPO)パイプラインでロシア極東のコズミノに輸送されるESPOブレンド原油は1バレル=約79ドルと、G7やEUが課した60ドルの価格上限を約3割上回って取引されたことが分かった。

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