サッカーの元イラン代表選手で、監督も務めたアリ・ダエイ氏は26日、航空機でイラン国外に向かおうとした妻と娘が突然、国内の別の空港で強制的に降ろされたと明らかにした。ダエイ氏はイランで続く反政府デモを支援しており、当局による「嫌がらせだ」と非難の声が上がっている。
イラン学生通信がダエイ氏の話として伝えたところでは、妻と娘は26日午前、首都テヘランの空港からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに向かう航空機に搭乗した。ところが、離陸から約1時間後、航空機は何の説明もなくイラン南部のキーシュ島の空港に着陸。妻と娘は治安部隊によって強制的に降ろされ、ドバイには行けなかった。
イランでは9月、22歳の女性が髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の着け方が「不適切」という理由で逮捕後、急死した。この事件を受け、政府を批判する抗議デモが広がった。
ダエイ氏はSNSへの投稿で、抗議運動を支援する姿勢を示してきた。
抗議行動が続く中、イラン当局は、著名人によるデモ支援の表明がファンを中心に動員を誘発するとして警告してきた。
ダエイ氏も10月、国外からテヘランの空港に到着した際、警察にパスポートを一時没収された。今月上旬には、自身がテヘランで経営するレストランと宝飾店が警察当局によって閉鎖に追い込まれていた。
今回、ダエイ氏の家族が国外渡航を無理やり中断させられたことについて、イラン国内では「当局によるデモ支援者に対する嫌がらせだ」などと非難の声が出ている。(テヘラン=飯島健太)
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