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習氏がサウジ皇太子と会談 歓迎式典、米より厚遇 - 産経ニュース

中国の習近平国家主席(左)を歓迎するサウジラビアのサルマン国王=8日、サウジアラビア・リヤド(サウジ王室提供、ロイター)

【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアを公式訪問中の中国の習近平国家主席は8日、首都リヤドで歓迎式典に参加した。式典ではサウジの次期国王と目されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が習氏と握手をして言葉を交わし、7月にサウジを訪れたバイデン米大統領への対応とは際立った違いをみせた。両国は経済協力を軸に300億ドル(約4兆1千億円)規模の協定を結ぶ見通しで、サウジと友好関係にある米国は中国の動向を警戒している。

ムハンマド皇太子は2018年の反体制記者殺害を指揮したともいわれ、バイデン氏はサウジ訪問の際、拳を突き合わせてあいさつするにとどめた。中国はサウジの人権弾圧など内政に干渉しない立場で、サウジは中国当局のウイグル族など少数民族の弾圧に理解を示している。サウジのメディアによると、習氏と皇太子は8日に会談した。

習氏は9日まで滞在し、いずれも初めて開催されるアラブ諸国との首脳会議やペルシャ湾岸6カ国との首脳会議に出席する。習氏は7日に声明を発表し、アラブや湾岸諸国との首脳会議は双方の関係を「新たなレベル」に導くと述べた。

ロイター通信は7日、中国とサウジの企業が情報技術(IT)や輸送、建設などに関する34の合意文書に署名したと伝えた。中国にとって最大の原油調達先であるサウジのエネルギー相は同日、中国の信頼できるパートナーであり続けると述べ、エネルギー供給網拡大のためサウジ国内に拠点を設け、両国の関係強化を推進する意向を示した。

また、サウジ政府高官は習氏の滞在中、中東の安全保障情勢について協議すると見通しを述べた。サウジは長年、安全保障を米国に依存してきたが、バイデン政権はサウジのイエメン内戦介入を受けて兵器供与を制限する意向を示し、サウジをいらだたせてきた。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は7日、中東の安全保障に引き続き関与する意向を示し、「中国は世界中で影響力拡大を図っている」と述べ、習氏の訪問を注視する考えを示した。

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