[ソウル 19日 ロイター] - 北朝鮮を訪問したロシアのラブロフ外相は、ウクライナでの「特別軍事作戦」に対する北朝鮮の支持に謝意を表明し、金正恩朝鮮労働党総書記への「完全な支持と連帯」を約束した。ロシア外務省が発表した。
ラブロフ氏は18日に平壌に到着。同日に開かれた歓迎会で同氏は、ウクライナでの戦争に対する北朝鮮の「信念に基づく揺るぎない支持」を「心から」評価すると述べた。
「同様に、北朝鮮が選んだ発展の道において、ロシアは北朝鮮の願望に完全な支持と連帯を示す」と強調。演説原稿がロシア外務省のウェブサイトで公開された。
ロシア通信(RIA)によると、ラブロフ氏は、北朝鮮の崔善姫外相と会談後、記者団に米国、日本、韓国による軍事活動の拡大が懸念要因だと発言。
韓国国防省によると、米韓の海軍は19日、韓国南部沖でカナダ、ベルギー、ニュージーランド、フィリピンと機雷の訓練を行った。
ラブロフ氏は北朝鮮、中国、ロシアが地域の緊張緩和を目指す政策を推進すると述べた。
北朝鮮の国営メディアは、ラブロフ氏の訪問は両国関係をさらに強固なものにする「重要な機会」になると伝えた。
ラブロフ氏は、今回の訪朝が9月のプーチン大統領と金総書記の会談での合意事項を確認し、具体的な履行の手順をまとめる「重要な機会」になるとの見方を示した。
ロシアのタス通信は先に、ラブロフ氏がプーチン大統領の訪中の結果について北朝鮮側に説明する可能性もあると伝えた。
米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は17日、ロシアに近い北朝鮮の港周辺で活動が続いていることが衛星画像で確認されたと発表した。8月下旬以降、両国間で少なくとも6回海上輸送が行われたとの見方を示した。
北朝鮮の羅津港とロシアのドゥナイ港の間の輸送は、おそらく北朝鮮の軍需品のロシアへの移送に関連していると分析した。
また日本や韓国からの外国人観光客を乗せた北朝鮮の貨物旅客フェリーが今月、羅津港のドックで目撃されたという。この船がロシアと北朝鮮の貿易活動を補完するために使われるかどうかは明らかでないとした。
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