アラスカ航空が運航するボーイング737MAX-9型機の機体の一部が5日の飛行中に吹き飛ばされた問題で、米運輸安全委員会(NTSB)は胴体パネルを回収した。納入されて間もない同機に突然の減圧が生じた理由を調査する上で、重要な証拠となる。
アラスカ航空1282便はオレゴン州ポートランドから171人の乗客を乗せて出発したが、離陸直後に窓などが吹き飛び、出発したポートランドへの緊急着陸を余儀なくされた。NTSBは、これ以外の重要な証拠の幾つかについてはまだ発見できていない。
NTSBのホメンディ委員長は7日のポートランドでの会見で、同機のコックピットに設置されたボイスレコーダーは録音時間が2時間しかなく、録音はすでに上書きされており重要なデータが失われたことを明らかにした。委員長はまた、過去のフライトで気圧に関する警告が何度か出た際のアラスカ航空の対応についても調査する予定だと説明した。
8日の米株式市場では、通常取引開始前の時間外取引で ボーイングの株価は急落。一時9%値下がりした。この事故が生産に影響を及ぼし、ボーイングの評判に長期的な傷を付けることになる可能性を投資家は危惧している。
事故機に胴体パネルを納入したサプライヤーのスピリット・アエロシステムズ・ホールディングスは一時20%安を付けた。
ホメンディ委員長は、今回の事故で死亡者や重傷者などが出ず深刻な事態に至らなかったのは幸運としか言いようがないと語った。米連邦航空局(FAA)は安全点検のために737MAX-9機を一時的に運航停止とした。これにより同機を多く運航するアラスカ航空やユナイテッド航空では数百便が欠航となっている。
同委員長によれば、事故機のドアプラグはポートランド在住の教師宅の裏庭で発見された。同機は昨年11月11日に運航を開始したばかりだった。
原題: Blown-Out Door Plug of Alaska Air Max 9 Jet Is Now Located (3)
*BOEING SHARES FALL 9% IN PREMARKET AFTER 737 MAX 9 GROUNDINGS
(抜粋)
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