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モスク破壊跡地にヒンドゥー教大寺院建立、インド首相が式典参加 対立恐れるイスラム教徒 - BBC.com

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モスク破壊跡地にヒンドゥー教大寺院建立、インド首相が式典参加 対立恐れるイスラム教徒

インド北部ウッタル・プラデシュ州のアヨーディヤで、ヒンドゥー教徒の多くが信仰するラーマ神の生誕地とされる場所に大寺院が建立されている。寺を神にささげる22日の儀式には、ナレンドラ・モディ首相も中心的な立場で参加した。

同じ場所に16世紀から建っていたイスラム教のモスクは1992年12月、ヒンドゥー教徒の暴徒らによって破壊された。これを機にインド全土で宗教対立が激化し、約2000人が死亡した。ヒンドゥー国家主義者の多くは、ラーマ神の生誕地の上に、侵略してきたイスラム教徒があえてモスクを建てたのだと主張していた。

ヒンドゥー国家主義を掲げる勢力は長年、この場所にラーマ神をたたえる寺院を建立することを約束していた。

200億米ドル以上の寄進によって造られた石造りの寺院は、3階建てで、首相がこの日の式典で開いたのは1階のみ。残りの部分は年内完成を目指している。ラーマ神の像はすでに寺院内の聖域に安置されており、儀式でモディ首相らはこの神像に供物などをささげた。

ラーマ神の像に供物をささげるモディ首相(22日、ウッタル・プラデシュ州のアヨーディヤ)

アヨーディヤでの寺院建立運動の先頭に立ったのが、モディ首相率いるインド人民党(BJP)で、BJPは寺院建立運動の盛り上がりを通じて、地域政党から全国区の政権与党へと台頭した。

一方、未完成の寺院で今回のような式典を行うことについて、ヒンドゥー教関係者や野党から批判が出ている。

加えて、アヨーディヤを「世界的な巡礼と観光」の都市にするという政府方針のもと、市内の再開発が進んでいるが、多くの地元住民はBBCに、道路拡張や施設建築のために自宅や店舗や「宗教施設」が壊されたと話した。

1992年のモスク襲撃で父親を殺された男性は、インド政府から、過ちを認めるなどの働きかけがないと言う。アヨーディヤに暮らすイスラム教徒たちは、対立の悪化を恐れ、寺院開所式にかけてしばらく、街を離れるとBBCに話した。

式典を前にしたアヨーディヤから、ヨギタ・リマエ南アジア特派員が報告する。

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