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米英両軍、イエメンのフーシ派拠点を新たに空爆 - BBC.com

ルース・カマーフォード、フランク・ガードナー安全保障担当編集委員、BBCニュース

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アメリカとイギリスは22日、イエメンの反政府武装組織フーシ派の拠点を新たに空爆した。米当局が発表した。

イランの支援を受けるフーシ派は、紅海の重要な貿易ルートで、イスラエルや西側とつながりがあると主張する船を攻撃している。

米国防総省によると、この日の空爆ではフーシ派の地下貯蔵庫や、ミサイルおよび偵察に関連した施設など8カ所を攻撃した。

共同声明によると、今回の空爆実施に当たってはオーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダが支援した。

国防総省はイギリスや支援各国との共同声明を発表し、フーシ派に対して「相応かつ必要な追加攻撃」を実施したと説明。

「私たちの目的は、紅海における緊張緩和と安定回復であることに変わりはない。ただ、フーシ派指導層に改めて警告する。世界で最も重要な水路の一つで脅威が続くなら、私たちは人命と自由な通商を守ることをためらわない」と、国防総省は述べた。

アメリカがイエメンのフーシ派を攻撃するのは、これで8回目。イギリスとの共同作戦は今月11日に次いで2回目となった。

イエメンのフーシ派拠点への攻撃のため飛び立つ英空軍のタイフーン戦闘機

画像提供, UK MOD © Crown copyright 2024

この日の攻撃には、米空母アイゼンハワーの戦闘機が関わった。

英国防省によると、英空軍のタイフーン戦闘機4機も米軍に加わった。空中給油機ヴォイジャー2機が支援したという。

英戦闘機は精密誘導爆弾を使い、イエメンの首都サヌアの飛行場に近い軍事拠点2カ所の標的を攻撃したという。それらは、紅海の国際海運に対する継続的な攻撃を可能にするために利用されていたと、国防省は説明した。

国防省は、「イギリスの標準的な慣行に従い、民間人が犠牲になるリスクを最小限にするため、攻撃計画では非常に綿密な分析を実施した。そうしたリスクをさらに軽減するため、私たちの航空機は過去の攻撃と同様、夜間に爆撃を行った」とした。

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この日の攻撃については、英下院のリンジー・ホイル議長も、最大野党・労働党のキア・スターマー党首も、事前説明を受けていなかったとみられる。

フーシ派が運営するテレビ局アル・マシーラは、サヌア近郊のアル・ダイラミ空軍基地やタイズ、バイダ両州で空爆があったと伝えた。

フーシ派は、米英両国による最初の攻撃から10日たった後も、挑戦的な姿勢を崩していない。イエメン沖を通過する船舶に向けてさまざまな砲弾を発射し続けており、誤ってロシアの石油を積んだ船を標的にしたこともある。

ポセイドン・アーチャー作戦

アメリカが主導する一連の軍事行動は、新たに「ポセイドン・アーチャー作戦」と名付けられ、新規の標的への攻撃が実施されている。

米国防総省によると、これらの攻撃で発射準備中のミサイルが破壊された。西側情報機関は最近、フーシ派のミサイル在庫のうち少なくとも3割が破壊されたか劣化したとの見方を示している。

だが、フーシ派がイスラエルやアメリカ、イギリスと関係があるとする船舶への攻撃を続ける構えなのは明らかだ。

そうした姿勢を支援すことで、フーシ派はイエメンで大きな人気を得ている。多くのイエメン国民は、政府による残忍な支配に不満を強めている。

フーシ派はまた、イスラエルと戦闘を続けるパレスチナのイスラム組織ハマスへの支持を表明しているため、アラブ世界の広い地域でも人気を得ている。

英米首脳が攻撃前に協議

今回の英米両国による攻撃に先立ち、ジョー・バイデン米大統領とリシ・スーナク英首相は22日、電話で協議した。

米ホワイトハウスによると、両首脳は「イランの支援を受けるフーシ派による、紅海を航行する商船や艦艇に対する攻撃について協議した」。

また、「大統領と首相は、ガザの人々に対する人道支援と民間人保護の強化と、ハマスに拘束されている人質の解放実現の重要性について話し合った」という。

フーシ派は、イスラエルによるガザでの軍事作戦への対応だとして、昨年11月に紅海周辺で商船への攻撃を開始。以来、世界で最も忙しい航路の一つで、商業タンカーなどを数十回にわたって攻撃している。

この空爆は、フーシ派が攻撃停止の最後通告を無視したことから開始された。オーストラリア、バーレーン、オランダ、カナダが支援した。

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