少数民族への人権侵害が行われていると米欧が批判する中国新疆ウイグル自治区では4日、北京冬季五輪の開幕に合わせて警戒が強化され、街に多数の装甲車が現れた。緊張感が高まる中、ウイグル族の住民は「開会式も競技も見ない」と冷ややかな口調で話した。
区都ウルムチの繁華街を歩いていた30代の男性は、街頭に設置されたおびただしい数の監視カメラに目をやり「みんな五輪に興味はない」とこぼした。人権や政治だけでなく「五輪でさえ簡単に話せる話題ではない」と声を潜めた。(共同)
コンビニで働く20代の女性は五輪開催を「誇らしいと思わない」と話した。開会式のテレビ放送も見ないという。
国際大バザール内にある五輪グッズを扱う店は閑散とした様子。20代のカザフ族の男性販売員は、来客は漢族ばかりだと明かし「市民の五輪への関心は薄い」と話した。
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