〔米株式〕NYダウ、もみ合い＝ナスダックは安い（1日午前） - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス

　【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク株式相場は、米主要企業の決算発表に注目が集まる中、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時20分現在、前日終値比68．41ドル安の3万5063．45ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は100．46ポイント安の1万4139．42。
　米主要企業の2021年10～12月期決算発表がヤマ場を迎えている。エネルギー大手エクソンモービルが朝方発表した10～12月期決算によると、新型コロナウイルス禍からのエネルギー需要回復で原油や天然ガス価格が上昇したことを追い風に、純損益は88億7000万ドルの黒字。1株当たり利益は市場予想を上回った。ユナイテッド・パーセル・サービス（UPS）は売上高が前年同期比11．5％増の277億7100万ドル、純損益は30億9300万ドルの黒字を確保。調整後の1株当たり利益は市場予想を上回り、業績見通しは上方修正された。
　ただ、米金融引き締め政策の先行き不透明感やウクライナ情勢の悪化懸念が投資家心理を重くし、積極的な買いは手控えられている。4日の米雇用統計発表を前に警戒感も広がっており、ダウは一時100ドル近く上昇した後、150ドル超下げるなど方向感を欠く展開。
　雇用関連などの米指標はまずまずだったものの、影響は限定的。米サプライ管理協会（ISM）が発表した1月の製造業購買担当者景況指数（PMI）は57．6と、市場予想（ロイター通信調べ）の57．5を若干上回った。労働省が公表した昨年12月の雇用動態調査（JOLTS）によると、非農業部門の求人数は1092万5000件。市場予想は1030万件だった。
　個別銘柄では、セールスフォース・ドットコム、マイクロソフト、シスコシステムズなどがいずれも1％超安となり、ダウ平均を下押し。AT＆Tは年間配当の減配が嫌気され、4．5％下落している。一方、エクソンモービルは5％高、UPSは12％超急伸している。（了）

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