核兵器禁止条約締約国会議始まる唯一の被爆国の日本は参加せずオーストリア・ウィーン - FNNプライムオンライン

核兵器の開発や保有、使用など一切を禁止する核兵器禁止条約の初めての「締約国会議」が２１日からオーストリアのウィーンで始まりました。

【古賀記者】
「まもなく歴史的な１回目の会議が始まります。会場には続々と関係者が集まってきています」

去年１月に発効した「核兵器禁止条約」。現在までに６２の国と地域が批准しています。その「第１回締約国会議」が、ついさきほど日本時間の午後５時前から始まっています。会議ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻で核兵器使用への危機感が強まる中、核廃絶に向けての具体的な取り組みや核兵器や核実験による被害者の支援などについて話し合われる見通しです。

しかし会議には核保有国や唯一の被爆国である日本は、参加していません。その理由について、日本政府は…

【松野官房長官】
「条約には核兵器国は１カ国も参加しておらず、我が国は唯一の戦争被爆国として核兵器国を関与させるよう努力をし、核兵器のない世界に向けて現実的な取り組みを進めていく考えです」

初日の２１日は平和首長会議の会長を務める広島市の松井市長もスピーチを行い、核廃絶を訴えてきた被爆地ヒロシマの思いを届ける予定です。