ロシアによる侵攻が続くウクライナでは、広範囲へのミサイル攻撃が続いています。一方、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議では、北欧2カ国の加盟と大幅な防衛力の増強が合意されました。ロシアの行動が、欧米の軍事同盟の拡大と強化という結果をもたらしています。
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■■■6月30日(日本時間)■■■
23:20(マドリード16:20)
トルコ大統領「まず約束守らないと」 北欧2カ国のNATO加盟で
トルコのエルドアン大統領は6月30日、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開かれていたスペイン・マドリードで記者会見し、「(NATOに加盟申請中の)フィンランドとスウェーデンは、まずはトルコとの約束を守らないと、批准手続きは始められない」と述べた。ロイター通信が報じた。
2カ国のNATO加盟に難色を示していたエルドアン氏は同月28日、両国首脳とマドリードで会談。トルコがテロ組織とみなす「クルディスタン労働者党」(PKK)などの組織に対して、両国が活動を阻止することなどで合意し、トルコが加盟容認に転じていた。
18:50(キーウ12:50)
黒海の要衝ズミイヌイ島からロシア軍撤退 ウクライナ側の攻撃受け
ウクライナ軍は30日、南部オデーサ州沖のズミイヌイ島を占拠していたロシア軍が、ウクライナ側の攻撃を受けて撤退したと発表した。黒海の要衝の島を奪還したことで、ロシアの海域封鎖が緩み、ウクライナの穀物輸出の再開につながるか注目される。
ロシア国防省も同日、「島での任務を完了し、善意によって駐留軍を撤退させた」とSNSで発表。農産物輸出のため国連が「人道的回廊」を黒海に設けようとしているとし、「この取り組みを妨害していないことを国際社会に示す」としている。一方、ウクライナ軍のザルジニー総司令官はSNSで、ロシア軍の撤退はウクライナ軍の砲撃や空爆のためだと説明。ウクライナ製の自走榴弾(りゅうだん)砲「ボフダーナ」が重要な役割を果たし、他国からも「影響力のある(軍事的)手段」が提供されたと明かした。
ロシア軍は侵攻初日の2月24日、黒海艦隊の旗艦である巡洋艦「モスクワ」など軍艦2隻をズミイヌイ島に送って占拠した。4月には「モスクワ」がウクライナ側の攻撃で沈没。その後、ウクライナ軍は島への空爆などを強化していた。
17:00(モスクワ11:00)
インドネシア大統領、モスクワでプーチン氏と会談へ
インドネシアのジョコ大統領が30日、ロシアのプーチン大統領と会談するため、首都モスクワに到着した。インドネシアメディアによると、両氏はウクライナ侵攻や食料安全保障、小麦や肥料などロシアの農産物の輸出拡大などについて話し合う予定だという。
インドネシアは今年11月に開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の議長国。インドネシア大統領府によると、ジョコ氏は29日に訪問したウクライナでもゼレンスキー大統領に改めて招待を伝えたという。モスクワでも、すでに参加の意向を示しているプーチン氏に参加を念押しするとみられる。
07:00(ワシントン29日18:00)
ロシア、ウクライナで帝政時代の地名復活か
ロシアがウクライナ南部の占領地域を一方的に併合し、現地を支配していた帝政時代の地名「タブリダ県」を復活させようとしている――。米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)が29日に発表した戦況分析で、ウクライナ当局のこんな見方を紹介した。
プーチン大統領は、18世紀にウクライナ南部などで領土を拡大した皇帝エカテリーナ2世を尊敬しているといわれる。また、ロシア紙「イズベスチヤ」によると、ウクライナ侵攻後の今年4月に、ロシア下院内でタブリダ県の復活を求める声が出た。ISWの分析が事実なら、こうした懐古的なロシア側の心情が地名復活の動きに影響している可能性もありそうだ。
ISWは日々、ロシア、ウクライナ双方の国防省をはじめとする当局などのSNSを読み込むなどし、戦況分析を公表している。ISWによると、ロシアが併合を検討しているのはウクライナ南部のヘルソン州と、東隣にあるザポリージャ州のそれぞれ一部。併合に先立ち、住民投票を行う準備も進めているという。
4:50(キーウ29日22:50)
侵攻後最多の捕虜交換でウクライナ兵144人解放
ウクライナ政府は29日夜…
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