オーストラリアのアルバニージー首相は5日、南シナ海上空で先月、豪州軍の哨戒機と中国の戦闘機が異常接近したとして中国政府に懸念を伝えたことを明らかにした。
豪 国防省によれば、豪空軍機「P8」が5月26日に通常の哨戒活動を行っていた際、中国軍の「殲16」が飛行を妨害。マールス国防相は今月5日、殲16がP8の前を横切り、レーザー探知妨害用の「アルミニウム片」を放出した後、「非常に近い」距離で飛行したと説明した。
アルバニージー首相はパースでの記者会見で、豪軍機と乗組員の安全が脅かされたと指摘し、豪政府は「適切なルート」を介し中国政府と接触したと述べた。「国防省は何十年にもわたり、国際法に従いこの海域で哨戒活動を行っており、公海・空域での航行および飛行の権利を行使している」と語った。
中国外務省の趙立堅報道官は北京で6日開いた定例記者会見で、中国軍機は常に国際法に従っており、「安全」なやり方で作戦を実施していると話した。中国は南シナ海での領有権を主張し、フィリピンやベトナムなどと対立。2015年以降、多数の人工島を造設し軍事施設を置いている。
中国軍機はカナダ軍機とも同じような問題を起こしている。カナダ軍は1日、北朝鮮への制裁に関係する空域を飛行していた 哨戒機に中国機が繰り返し接近したとする声明を発表。「国際的な航空安全基準に準拠していない」中国軍機の飛行が「カナダ軍乗組員の安全をリスクにさらした」とコメントした。
中国国防省は6日の声明で、北朝鮮への制裁実施を口実にカナダ軍の哨戒機が最近行った「挑発」に中国政府は反対すると反論した。
原題: Australia PM Reaches Out to China Over Fighter Jet Encounter (2) (抜粋)
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