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京大教授が懸念。岸田首相「NATO首脳会議」出席が日本を滅ぼしかねない理由 - まぐまぐ!

6月下旬に開催予定の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に、日本の首相として初めて出席する方向で調整に入ったと伝えられる岸田文雄氏。実現すれば我が国を「パートナー国」と位置づけるNATOからの招待に応える形となりますが、岸田首相の会議出席は日本に何をもたらすことになるのでしょうか。今回のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』では著者で京都大学大学院教授の藤井さんが、この動きについて「日本を地獄に突き落とすことになる」とし、そう判断せざるを得ない理由を噛み砕いて解説。結果的に中ロを敵に回し、アメリカからは見捨てられることになると強く批判しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2022年6月4日配信分の一部抜粋です)

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岸田氏はイメージ対策のためだけに何も考えずNATOに参加し、結果的に日本を地獄に突き落とす最低最悪の総理になる

岸田総理は、NATO(北太平洋条約機構)の首脳会議に出席する見通しとのこと。日本の総理大臣のNATO首脳会議出席は先例がなく、実現すれば初めてのこと。

私はこの一報を耳にしたとき、「こりゃ、この脳天気男、国民やアメリカにエエカッコするアピールのためだけに、日本国を地獄に突き落とした最低最悪の総理だ、ってことになるぞ……」と心底暗澹たる気持ちになりました。

なぜそう思ったのか……できるだけ丁寧に解説したいと思います。

もし仮に日本がロシアを相手に戦争を始めてもいいんだよという覚悟があるなら、(もちろんそんな覚悟なんて持ってもらっちゃ困るのですが、少なくとも“筋”の視点から言えば)それはそれでも構わないのですが、そんな覚悟は岸田には万に一つも有りません。

もちろん日本は、アフガニスタンやイラク、オーストラリア、韓国と同じくNATOの「グローバルパートナー」ではあります。ですから、NATOの会合に総理が出る義理が全く無いとは言えません。

しかし、今、NATOは事実上、ロシアと戦闘中。ロシアが直接の戦いを挑んだ相手はウクライナではありますが、“NATO”こそが真の敵だと見なして、この戦いを始めたのです。

ですから今このタイミングでNATO会合に日本の総理として参加するということは、まさに今、戦争をしているロシアとNATOの戦いに我が国日本も参戦するのだというアピールすることになります。

その結果、隣国ロシアは日本を「敵国」と見なす事となります。

これは極めてマズイ外交状況を作り出します。

なぜなら日本がまさに今、「軍事超大国中国との戦争」を、好むと好まざるとに拘わらず始めねばならない状況にあるからです。中国は「尖閣は我が国固有の領土」と主張して憚らないのであり、極めて近い将来、すなわち10年以内、あるいは5年以内に具体的に尖閣を軍事的に略奪しにくる可能性すら考えられる程に、日中関係は今、軍事的緊張状態に置かれているのです。

そんな中で、わざわざロシアを敵に回すのは、アホ中のアホ戦略だ、と言わねばなりません。

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