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ウクライナ性暴力疑い124件報告 非難に反発、露大使が安保理退席 - 毎日新聞 - 毎日新聞

ウクライナ侵攻をめぐる性暴力被害や人身売買をテーマに開かれた国連安全保障理事会の会合で、実態を報告するパッテン事務総長特別代表=米ニューヨークの国連本部で2022年6月6日、ロイター 拡大
ウクライナ侵攻をめぐる性暴力被害や人身売買をテーマに開かれた国連安全保障理事会の会合で、実態を報告するパッテン事務総長特別代表=米ニューヨークの国連本部で2022年6月6日、ロイター

 ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、米ニューヨークの国連本部で6日に開かれた安全保障理事会の会合で、演説したミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)が、世界的な食糧危機や性暴力被害に対するロシアの責任を追及したのに対し、ロシアのネベンジャ国連大使が反発して議場を退席する一幕があった。

 会合は、ウクライナ侵攻における性暴力や人身売買がテーマ。ミシェル氏は「(ロシア軍による性暴力は)拷問、テロ、弾圧の手法だ。恥ずべき戦争における恥ずべき振る舞いだ」と非難。ロシアやウクライナからの穀物輸出の停滞で、世界的な価格上昇が起きていることについて「人々を貧困に追いやり、全地域を不安定化させている。この食糧危機の責任はロシアだけにある」と述べた。

 演説を聞いていたネベンジャ氏は途中で退席。ミシェル氏はネベンジャ氏に「部屋を出てもいい。真実を聞かない方がたやすいだろう」と呼びかけた。ネベンジャ氏はロイター通信に対し、「ミシェル氏が広めるウソ」を聞いて「(議場に)いられなかった」といら立った様子で語った。

 ウクライナではロシア軍による性暴力被害の訴えが相次いでいる。この日の会合では、紛争地における性暴力問題を担当するパッテン事務総長特別代表が報告。3日時点で、性暴力の疑い事例があったと明らかにした。56件は成人女性、49件は子供(少女41件、少年7件、性別不明1件)、19件は成人男性に対するものだったという。

 被害の申告をためらう人は多く、パッテン氏は「世界中の紛争での経験から、私たちはデータが氷山の一角であることを知っている」と述べた。【ニューヨーク隅俊之】

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