米議会襲撃で公聴会トランプ前大統領の責任追及（写真=ロイター） - 日本経済新聞

昨年1月の米議会襲撃を調査する民主党主導の下院特別委員会は9日、公聴会を開いた=ロイター

【ワシントン=共同】昨年1月の米議会襲撃を調査する民主党主導の下院特別委員会は9日、襲撃で負傷した警官らを呼んで公聴会を開いた。昨年7月以降進めてきた調査で判明した、2020年大統領選の結果転覆を図った襲撃の深刻さを示し、共和党内で依然影響力を持つトランプ前大統領の責任を追及。11月の中間選挙に向けて世論を喚起する狙い。

米メディアによると、公聴会は今月計6回開催予定。初回の9日は、全米で最も多くのテレビ視聴者が見込まれる米東部午後8時から開催、ほとんどの米��主要ネットワークが生中継。9日に証言するのは、襲撃で最初に負傷したとみられる議会警察の女性警官と、連邦議会議事堂にメンバーが乱入するなどして襲撃で大きな役割を果たしたとされる極右団体を追い続けてきた英国のドキュメンタリー作家。

米メディアによると、特別委はこれまでに関係者から千回以上聴取し、14万件以上の文書を入手。米議会で進められていた大統領選結果の承認手続きを妨害し、「平和な政権交代」という民主主義の根幹を揺るがした襲撃の実態を浮き彫りにしたい考え。9月に最終報告書をまとめるとみられている。

【関連記事】

Adblock test (Why?)