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暫定首相、予想覆す 内部対立で調整難航か―タリバン新政権 - 時事通信ニュース

2021年09月08日13時32分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが7日発表した暫定政権の首相代行には、旧タリバン政権で副首相などを務めたアフンド師が任命された。当初は政治部門責任者のバラダル師が政権を率いる可能性が報じられており、予想を覆す結果となった。

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 暫定政権の発表には、8月15日の首都カブール制圧後、約3週間を要した。タリバン内部の派閥対立から、調整が難航した可能性が伝えられている。
 アフンド師は、タリバンの最高意思決定機関「シューラ」(評議会)のメンバーを約20年間務めており、初代最高指導者オマル師の側近の一人でもある。現最高指導者アクンザダ師の信頼は厚いものの、新政権トップをめぐる報道ではほとんど取り沙汰されてこなかった。
 タリバンに強い影響力を持つ隣国パキスタンの政府筋は、「パキスタンの影響を特に強く受けたバラダル師が政権を主導することに対し、タリバン内の若手幹部らが反発した」と説明する。バラダル師と同じ副指導者の地位にあるヤクーブ師、ハッカニ氏がそれぞれ国防相代行、内相代行に予想通り任命される中、賛否のあったバラダル師の首相職起用は見送られたものとみられる。
 この間、タリバンは全国で唯一制圧できなかった北東部パンジシール州の反タリバン勢力に停戦と政治参加を呼び掛けたが、拒絶された。今月6日に同州の「制圧」を宣言したことも、暫定政権発表の契機となったもようだ。

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