ウクライナ侵攻、停戦協議が大詰めか米は中露のさらなる接近にくぎ - 毎日新聞 - 毎日新聞

ロシア軍の攻撃で破壊されたバスやタクシーの前を歩くウクライナ軍の兵士＝キエフで2022年3月14日、AP

　ロシアによるウクライナ侵攻が泥沼化を見せる中、ロシアとウクライナの停戦協議が大詰めを迎えている模様だ。ウクライナを支える米国も、ロシアにとって最も友好的な大国である中国と高官協議を開き、解決策を探った。

歩み寄りない場合、戦闘激化に

　「我々は全ての問題を議論してきた。現在、法的に有効な形にまとめようとしている」。停戦協議でウクライナ政府代表を務めるポドリャク大統領府長官顧問は12日、露紙コメルサントの取材にロシアとの合意が近づいていることを示唆した。

　両国代表はベラルーシを舞台に7日に開かれた3度目の協議のあと、複数の作業部会を設け、オンライン形式による交渉を続けてきた。停戦協議とは別途、10日にトルコで開かれた外相会談は物別れに終わったが、プーチン露大統領は一連の協議の内容について「一定の前向きな動きがあった」と述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領も15日、「悪くない内容だ」と発言した。

　ポドリャク氏は、協議の主なテーマとして①停戦の方式②露軍撤収の手順や時期③ウクライナの安全を保証する和平合意④民間インフラ破壊への補償――を挙げた。

　③の和平合意で、ウクライナ側は、二度とロシアが侵攻してこないための「安全の保証」を求めている。ロシアは、北大西洋条約機構（NATO）を脅威と捉えており、ウクライナ側としては「ロシア側の安全の保証」についても、この和平合意の中に盛り込む必要があるとみているという。

　こうしたロシア側への配慮が、ロシアの態度を軟化させ…

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