[ワシントン 18日 ロイター] - ロシア軍がウクライナ南部ヘルソン州を制圧していた時期に数百人が身柄を拘束されたり行方不明になったりし、このうち数十人が拷問を受けた可能性があることが米イエール大学の研究者らがまとめた報告書で明らかになった。
報告書はイエール大学公衆衛生大学院の人道研究室が作成。同研究室は米国務省が資金を提供するプロジェクト「コンフリクト・オブザーバトリー」と提携している。
ロイターが18日の発表に先駆けて入手した報告書によると、ヘルソンで3月から10月にかけて226人が拘束されたり行方不明になったりし、その約4分の1が拷問を受け、5人が拘束中またはその直後に死亡した。
拘束されたか行方不明になった226人について、大部分がロシア軍かロシア連邦保安局(FSB)に拘束されたとし、ヘルソンとクリミアで拘留と尋問に使われた12の場所を特定したと報告。少なくとも55件は殴打や電気ショックなど、国際法上の拷問に該当する可能性のある行為の疑いがあったとした。
報告書は「ロシアはこの不必要な戦争を終わらせるために、こうした活動を停止し、軍を撤退させなければならない」と指摘。人道研究室のナサニエル・レイモンド室長は、米国はロシアによる民間人の拘束、殺害を警告していたが、今回の報告書でそれが裏付けられたと述べた。
ロシア国防省は今月11日、ヘルソン市からの撤退を完了したと発表した。ロシア軍は侵攻開始直後の3月から同市を占領。ロシア軍が唯一掌握したウクライナの州都だった。
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