【1月9日 AFP】南米エクアドルの料理対決番組で、サメやワニ、カピバラが食材として登場し、政府が野生動物を食べる行為は禁錮刑の対象になると警告する事態になっている。番組が撮影された隣国コロンビアの環境省は、動物の調達ルートについて捜査を開始したと発表した。
「マスターシェフ・エクアドル(MasterChef Ecuador)」の問題の放送回では、参加者が小型のサメや野生のシカ、カピバラを調理した。
エクアドルの動物愛護団体「MAN」は、テレビ番組でこうした動物を食材として扱うことは「保護動物の消費を常態化させ、野生動物の違法取引と生態系の破壊に加担することになる」と警鐘を鳴らした。
テレビ局も番組制作班も何ら見解を表明していないが、番組で審査員を務めるシェフのカロリーナ・サンチェス(Carolina Sanchez)氏は、使用された肉は「農場から仕入れたもの」だと主張した。
放送を受け、エクアドル環境省は「野生種の購入や消費を促す画像や視聴覚コンテンツの流布や宣伝を認めない」と発表。野生動植物に関する犯罪は3年以下の禁錮刑の対象だと警告した。
一方、コロンビアではカルロス・エドゥアルド・コレア・エスカフ(Carlos Eduardo Correa Escaf)環境相が問題の動物の調達方法をめぐって捜査を開始したと発表した。(c)AFP
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