2022年01月27日19時41分
【ワシントン、モスクワ時事】ブリンケン米国務長官は26日、国務省で記者会見し、ロシアが提案している北大西洋条約機構(NATO)の不拡大について、拒否する構えを改めて示した。米国は同日、こうした考えをNATOと共に書面でロシア側に回答。欧米とロシアの主張に深い溝が横たわったまま、ウクライナ情勢は不透明感を増している。
「NATO(加盟)のドアは開かれており、今後も開いたままだ」。ブリンケン氏は26日の会見でこう強調し、ロシアが求めているウクライナのNATO非加盟の確約を拒む考えを表明した。これに対し、ロシアのラブロフ外相は27日、「主要な問題について肯定的な反応はない」という見解を発表した。
ブリンケン氏によると、書面ではウクライナの主権を擁護する姿勢を示し、安全保障に関する判断は各国に選択する権利があると主張。欧州での軍事演習やミサイル配備の制限、新戦略兵器削減条約(新START)の後継体制に関しては協議の余地があることを伝えた。
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