2022年01月24日14時24分
【コペンハーゲンAFP時事】世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は23日、AFP通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威を振るう欧州で、パンデミック(世界的大流行)が収束に向かう可能性があるとする見解を示した。
オミクロン株の流行が過ぎ去れば、「ワクチン接種、感染による免疫獲得、また感染者が減少する季節を迎えることで、何週間、または何カ月間、広範囲で免疫が獲得された状態になる」と主張。また、欧州では3月までに全人口の60%が同株に感染する可能性にも言及した。
オミクロン株をめぐっては、ワクチン接種済みであれば変異株「デルタ株」よりも軽症で済む傾向があると、複数の研究で報告されている。これにより新型コロナが季節性インフルエンザのように対処可能な病気へと位置付けが変わるという期待が寄せられている。
クルーゲ氏は「(対処可能な病気とは)どのような症状が表れるかを予測できるという意味。これまで何度も新型コロナに驚かされてきたので、(引き続き)十分に気を付けなければならない」と注意喚起した。
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