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ジョージア州で民主党が1議席確実 米上院選の決選投票 - 朝日新聞デジタル

 米上院選で、南部ジョージア州から選出される2議席の決選投票が5日あり、米メディアは少なくとも1議席で民主党が勝利を確実にした、と報じた。もう1議席は接戦が続いている。選挙結果次第で民主党、共和党のどちらが上院(定数100)を掌握するかが決まり、バイデン次期大統領の政権運営にも大きな影響を与える。

 上院は法案採決のみならず、大統領が指名した閣僚や判事の承認権や条約批准同意権をもち、権限が強い。11月の大統領選と同時に行われた議会選の結果、議席は共和党50、民主党48となっており、どちらも過半数に届かなかった。下院(定数435)は11月の選挙で、民主党が過半数を獲得した。

 共和党が上院の決選投票で1議席以上を獲得すれば、バイデン氏は常に同党の一部から賛同を得なければ、政策や人事を進めることができない。一方、民主党が2議席獲得すれば、50議席ずつとなる。上院の採決が同数の場合は副大統領が可否を決めるため、バイデン氏は共和党の賛同なしで政権運営が可能となる。

 ジョージア州の決選投票では共和党現職のデービッド・パデュー氏(71)とケリー・レフラー氏(50)に対し、民主党新顔のジョン・オソフ氏(33)とラファエル・ウォーノック氏(51)がそれぞれ挑戦する構図だった。米メディアによると、ウォーノック氏が勝利を確実にした。ウォーノック氏も「我々はこの選挙で勝てないと言われてきたが、今夜、可能であることを証明した」と勝利を宣言した。

 ジョージア州は伝統的に共和党が強かったが、大統領選ではバイデン氏が小差でトランプ大統領に勝利。上院選でも、どの候補も総得票の50%以上を獲得できず、州法の規定によって決選投票が行われた。

 民主、共和両党は決選投票を最重要選挙と位置づけ、選挙運動を展開。4日には、バイデン氏とトランプ大統領が現地入りし、最後のテコ入れを図った。

 大統領選をめぐっては、トランプ氏が「不正があった」と主張して敗北を認めず、ジョージア州でもケンプ知事ら、共和党の州政府高官に選挙結果を覆すように圧力をかけている。3日には、トランプ氏がジョージア州のラフェンスパーガー州務長官に対し、バイデン氏を逆転するのに必要な票を「見つける」よう求め、拒まれると「大きなリスクだ」と脅す電話の内容が明らかになった。こうしたトランプ氏の言動や、共和党内の「内紛」が決選投票にどう影響するかも注目されている。(ワシントン=園田耕司)

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