(CNN)米上院で開かれるトランプ前大統領の弾劾(だんがい)裁判で、弁護団を構成する予定だった5人が離脱した。事情に詳しい関係者らが語った。
弾劾裁判の本格審理は2月9日から始まることになっている。
関係者の1人によると、弁護団の指揮を執る予定だったブッチ・バウワー、デボラ・バービアー両氏は、ともに合意のうえで離脱を決めた。
別の関係者の話では、最近メンバーに加わったばかりのジョン・ハワード氏も離脱。さらにバービアー氏に近い2人もすでにメンバーから外れているという。
離脱の経緯を知る人物がCNNに語ったところによると、弁護団が大統領退任後の弾劾を違憲とする議論に焦点を置くのに対して、トランプ氏はこれに耳を貸そうとせず、大統領選で大規模な不正があったとの主張を展開するよう求めていたという。
弁護士らに事前の支払いはなく、契約への署名も完了していなかった。
トランプ陣営の顧問だったジェイソン・ミラー氏はCNNとのインタビューで「民主党が退任後の大統領を弾劾しようとするのは完全に違憲だ」「実際に上院の採決では45人が違憲論に賛成した」と、改めて主張。弁護団についてはまもなく最終決定を下すと述べた。
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