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露、全国で2回目デモ 1000人超拘束 ナワリヌイ氏釈放要求 - 産経ニュース

31日、ロシア・モスクワで反体制派ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモで、警察と衝突する参加者(AP)
31日、ロシア・モスクワで反体制派ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモで、警察と衝突する参加者(AP)

 【モスクワ=小野田雄一】毒殺未遂に遭い治療先のドイツから帰国直後に拘束されたロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモが31日、露全国で行われた。全国デモは1月23日に続き2回目。露人権監視団体によると、デモは少なくとも50以上の都市で行われ、31日午後1時半(日本時間同7時半)までに参加者1000人超が拘束された。政権側は排除に乗り出しており、拘束者がさらに増えるのは確実だ。

 デモは同氏が主宰する団体「汚職との戦い基金」が呼びかけた。露人権監視団体の集計によると、極東ウラジオストクやシベリアのクラスノヤルスク、ノボシビルスクなどで計約300人が地元治安当局に拘束された。首都モスクワでも約140人が拘束されている。

 デモ主催団体は当初、モスクワでのデモについて、同氏の毒殺を図った疑惑が指摘された「露連邦保安局」(FSB)本部前での開催を呼びかけていた。これに対し、モスクワ市警察当局は31日、周辺一帯の道路や地下鉄駅を封鎖。同団体は同日、市内の別の場所でデモを開催していた。

 過去の事件で執行猶予中だったナワリヌイ氏は1月17日、定期的な出頭義務違反を理由に帰国と同時に司法当局に拘束された。裁判所は2月2日、同氏の執行猶予を取り消し実刑に切り替えるかを判断する予定。同氏が投獄された場合、プーチン政権への反発はさらに強まるとみられる。

 1月23日のデモは150以上の都市で行われ、計11万人以上が参加した。4000人超が拘束されたとされ、近年では都市数、拘束者数とも最大規模となった。

 デモ拡大の背景について専門家からは「ナワリヌイ氏の拘束はきっかけにすぎず、経済低迷や強権的統治への国民の不満が噴出したものだ」との見方が出ている。

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