【北京=三塚聖平】来月12日に春節(旧正月)を迎える中国で、故郷に帰る人たちの帰省ラッシュが28日、始まった。3月8日までに延べ約17億人が鉄道などで移動する見通し。新型コロナウイルスの流行が深刻だった昨年と比べると1割超の増加で、感染再拡大が懸念される中で北京は対策強化を打ち出した。
中国では、春節前後の40日間を「春運(しゅんうん)」と呼び、政府主導で特別輸送態勢をとっている。都市部で働く農村からの出稼ぎ労働者(農民工)らが春節を家族と過ごすため移動し、“民族大移動”とも形容される。
冬場に入って中国も新型コロナの再流行に直面しており、当局が帰省の自粛を求めている。コロナ前の2019年の同時期と比べると4割超の減少を見込んでおり、一定の抑止効果は出ているようだ。ただ、今年は感染対策が厳しくなる前に早めに帰省する農民工も多いと指摘されている。
一方、首都・北京では28日から市内への移動を厳しく管理する新たな感染対策が始まった。他都市から北京に来る際には、7日以内のPCR検査の陰性証明を求める。到着後も14日間は健康観察期間として会食などを禁じ、7日目と14日目にそれぞれPCR検査を受けることを義務化。国内の中・高リスク地域からの北京入りは禁じる。
北京では20日に英国由来の変異種の感染者が確認さるなど感染拡大が懸念されている。3月には重要政治日程の全国人民代表大会(全人代)も控え、国内外からの感染者の流入に神経をとがらせている。
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