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アサンジ被告の米引き渡し認めず 「自殺の恐れ」―英裁判所 - 時事通信ニュース

2021年01月04日22時27分

内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告=2016年2月、ロンドン(AFP時事)

内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告=2016年2月、ロンドン(AFP時事)

 【ロンドン時事】ロンドンの裁判所は4日、英国で拘束中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(49)について、米国への引き渡しを認めない判断を下した。被告は機密情報を公開し「実名公表された情報源が報復される危険をもたらした」としてスパイ防止法違反などの罪で米国で起訴され、米政府が英国に身柄の引き渡しを求めていた。

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 裁判所は引き渡し拒否の理由について、米国に引き渡されれば、精神的なストレスから「被告が自殺を選ぶのを防ぐことができなくなる」と指摘した。
 起訴状によれば、被告は元米軍分析官と共謀して米政府のコンピューターに侵入。2010年、違法に入手したイラク戦争などに関する機密資料をウィキリークスを通じて暴露した。
 弁護側は被告の行動について、「言論の自由」の下、正当であり、起訴は政治的動機に基づくものだと主張した。英PA通信によると、判事はこうした主張を認めなかった。弁護人によれば、米政府は上訴する方針。
 被告は10年、性的暴行容疑でロンドンで逮捕され、保釈中だった12年6月、在英エクアドル大使館に逃げ込み亡命した。大使館に約7年間籠城した後、19年4月に英警察に逮捕された。

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