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乗客乗員62人を乗せたインドネシア・ジャカルタ発ポンティアナック(西カリマンタン州)行きのスリウィジャヤ航空機SJ182便(ボーイング737)が9日、離陸から4分後に消息を絶った。ジャカルタ北方沖に墜落したとみられる。
インドネシア運輸省によると、SJ182便との最後の交信は現地時間9日午後2時40分頃。ボルネオ島の西側に位置するポンティアナックまでの通常の飛行時間は約90分。
同国の国家捜索救助庁トップのバグス・プルヒト中将は、SJ182便は遭難信号を発信していないと話した。
航空機の位置をリアルタイムで表示する追跡サイト「フライトレーダー24」によると、SJ182便は1分足らずの間に高度を3000メートル以上を下げたとみられる。


少なくとも1回の爆発を目撃した、あるいは爆発音を聞いたと、複数の人が証言している。
漁師のソリヒン氏はBBCインドネシア語サービスに対し、墜落を目撃したと話した。
「飛行機が雷のように海に落ち、水中で爆発した」
「私たちがいた場所からかなり近かった。板のようなものの破片が船にぶつかりそうになった」とソリヒン氏は述べた。船長が船を陸地に戻したという。
飛行機が消息を絶った場所に近い島では、多数の住民が飛行機の残骸とみられる物を見つけたとBBCに述べた。
夜間は捜索救助活動が中断されたが、10日に再開される予定。
報道によると、インドネシア海軍は9日に事故機捜索のために航空機を配備した。海軍のアブドゥル・ラシド氏はロイター通信に対し、事故機の位置を特定し、船舶を配備したと明かした。

Mulyono/Naki
SJ182便(定員130人)には乗客50人(子供7人と乳児3人を含む)と乗員12人が乗っていたとみられる。当局によると、乗客乗員は全員インドネシア人。
乗客の親族たちは目的地ポンティアナックの空港や、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港で待機している。
「家族4人が乗っていました。私の妻と3人の子供が」と、ヤマン・ザイ氏は涙ながらに記者団に語った。
「(妻は)今日私に赤ん坊の写真を送ってくれたばかりだ(中略)私の心はバラバラに砕けてしまった」

GM Fikri Izzudin Noor
ボーイング機の墜落
ボーイング製の機体をめぐっては、2度の墜落死亡事故を起こした737マックス8型機が2019年3月から昨年12月まで全世界で運航停止となっていたが、今回の事故機はそれとは異なる。
登録記録によると、事故機は26年間運航しているボーイング737-500。
機体の状態は良好だったと、スリウィジャヤ航空のジェファーソン・アーウィン・ジャウウェナ最高経営責任者(CEO)は記者団に述べた。同機は大雨の影響で30分遅れて離陸したという。
スリウィジャヤ航空は2003年に設立された格安航空会社で、インドネシアやほかの東南アジアに就航している。
ジャカルタで取材するBBCのジェローム・ウィラワン記者は、インドネシアでは航空業界がライオン航空機事故以降激しい批判に直面しているだけに、今回のスリウィジャヤ航空機の事故によってあらためて、難題や世論の反発が噴出するだろうと指摘する。
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