【モスクワ＝田村雄】ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が拘束されたことに対する抗議行動が２３日、ロシア全土で行われた。独立系人権団体の集計によると、治安当局は約９０都市でナワリヌイ氏の妻を含む１６００人超を拘束した。プーチン政権は、抗議行動の拡大を力で抑え込む姿勢を鮮明にした。
１７日の帰国直後に拘束されたナワリヌイ氏の釈放を求める大規模デモは、支援団体が呼びかけていた。これに対し、当局は、大規模集会を禁じる新型コロナウイルス対策などを理由に抗議行動を「違法集会」として摘発すると事前に警告。２１日以降はナワリヌイ氏の側近を相次いで拘束するなど圧力を強めていた。
ロイター通信によると、首都モスクワでは推計約４万人が参加。人権団体の集計では、ナワリヌイ氏の妻や側近ら５１３人が拘束された。一部の参加者が治安部隊と衝突し、負傷者も出た。氷点下５０度の極東ヤクーツクでも３０人が拘束された。
強硬姿勢の背景には、ナワリヌイ氏側が、プーチン大統領が約１３８０億円相当とされる「宮殿」を保有していると指摘する動画を１９日に公開後、再生回数が６９００万回を超え、爆発的に拡散したことがある。
からの記事と詳細
https://ift.tt/3ciBcAj
世界
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ナワリヌイ氏拘束に抗議、ロシア全土で反政権デモ - 読売新聞"
コメントを投稿