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亡命ベラルーシ人グループのリーダー、ウクライナで消息不明 - WEDGE Infinity

東欧ベラルーシを脱出しようとする人たちを隣国ウクライナから支援する団体のリーダーが、ウクライナの首都キーウで行方が分からなくなった。

キーウを拠点にする「ウクライナ内のベラルーシの家」を主催するヴィタリー・シショフ氏が、朝のジョギングから帰宅していないとパートナーが警察に通報した。ロイター通信が伝えた。

シショフ氏が主催する団体は、通常のジョギングコース周辺を探したものの、手掛かりは得られなかったとしている。

アレクサンドル・ルカシェンコ大統領が1994年から長期政権を維持するベラルーシでは、独裁政権に批判的な反体制派を弾圧している。大統領が6選を決めた昨年8月の選挙後、国内各地の大規模な抗議は厳しく摘発され、多くのベラルーシ人が国を脱出した。特に隣国ウクライナ、ポーランド、リトアニアを目指す人が多い。

ベラルーシの反体制派メディア「ネフタ」のタデウシュ・ギチャン記者はツイッターで2日、シショフ氏の友人たちの話として、同氏が最近、尾行されていたと書いた。

ウクライナ国境警備当局は、シショフ氏の失踪について連絡を受けているという。

「ウクライナ内のベラルーシの家」は、ベラルーシから逃れてきた人たちに、住む場所や仕事、法的支援などを提供すると、公式サイトに書かれている。

同じ2日には東京オリンピックに出場していたベラルーシの陸上女子選手が、都内のポーランド大使館に入り、人道ビザの発行を受けた。

クリスティナ・ティマノフスカヤ選手(24)は前日夜、代表チームのコーチ陣をインスタグラムで批判したことを理由に強制帰国させられそうになったと主張し、羽田空港で警察の保護を求めた。ポーランド政府は、同選手が「スポーツ選手としてのキャリアを続けられるよう必要なことはなんでもする」方針を示している。

ルカシェンコ大統領の6選に反発した昨年夏の全国的なデモには、多くのアスリートも参加した。その後、代表選手になれるだけの技量をもつ優秀な選手たちが、訓練費用を絶たれ、代表チームから外され、拘束される事態になった。

今年5月には政権に批判的なジャーナリストが乗る旅客機がベラルーシに強制着陸させられ、ジャーナリストは拘束された。

(英語記事 Vitaly Shishov: Head of Belarusian group missing in Kyiv

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58066539

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