2021年08月30日08時56分
【ワシントン、ニューデリー時事】米中央軍は29日、アフガニスタンの首都カブールで、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力の空港への自動車爆弾テロを阻止するため、空爆を行った。CNNテレビはこれに関し、子供を含む現場付近の民家の住人9人が巻き添えになって死亡したと報じた。
米中央軍は声明で、空爆は無人機によるもので、「空港への差し迫った脅威を取り除く」自衛措置だったと強調した。その上で、標的の自動車に積まれていた大量の爆発物がさく裂した結果、市民に死傷者が出た可能性があると指摘。「何が起きたかは不透明で、さらに調査を進める」と述べた。
空港付近では26日、米兵13人を含む約180人が死亡する自爆テロが起きたばかり。31日に駐留米軍の完全撤収を控え、首都の情勢が極めて不安定であることが改めて浮き彫りとなった。
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