「議会へ行こう」と支持者ら鼓舞騒乱扇動とトランプ氏に批判 - 時事通信ニュース

2021年01月07日11時38分

　【ワシントン時事】トランプ米大統領は６日、大統領選の結果に不満を示す支持者らに「議会へ行って（トランプ氏を支持する）勇敢な議員らに声援を送ろう」と呼び掛けた。その後、支持者らが連邦議会に押し寄せ、一部が議事堂に乱入する騒ぎに発展。トランプ氏が実質的に騒乱を扇動したとの批判も出ている。

「選挙盗むな」連呼　トランプ氏支持者数千人が米議会包囲

　ホワイトハウス近くで開かれた集会で、トランプ氏は「われわれは（大統領）選挙で地滑り的勝利を収めた」と演説。「共和党員はボクサーのように闘い続けてきた。より激しく闘わなければならない」などと訴えた。
　支持者らは集会後に連邦議会へ移動し、騒乱の中、銃撃で死者も出た。トランプ氏はツイッターに「暴力はだめだ。われわれは法と秩序の党だと忘れてはいけない」と投稿し、動画でも「帰宅せよ」と訴えたが、事態の沈静化は遅れた。
　民主主義の象徴でもある議会での騒乱には、共和党内からも「米国のあるべき姿ではない」（マッカーシー下院議員）などと批判が噴出。一方、トランプ氏はその後、ツイッターに「きょうのことを忘れるな」と書き込んだが、ツイッター社は「規則に違反した」として非表示にした。

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