民主、上院で多数派確保決選投票制し２議席奪取―米次期政権、「ねじれ」回避 - 時事通信ニュース

2021年01月07日07時53分

米南部ジョージア州上院選の決選投票を争った民主党候補ウォーノック氏＝５日、マリエッタ（ＥＰＡ時事）

　【ワシントン時事】米上院（定数１００）の残り２議席をめぐる南部ジョージア州の決選投票で、民主党は６日、共和党現職から両議席を奪取した。米主要メディアが報じた。民主党はこれにより、非改選議席を含め、上院で５０議席を確保。副大統領が持つ１票を加えるとかろうじて多数派となり、バイデン次期大統領は「ねじれ」状態からの政権発足を回避した。

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　決選投票は、現職の共和党ロフラー、パーデュー両氏に民主党候補で黒人牧師のウォーノック氏とドキュメンタリー映画プロデューサーのオソフ氏が挑んだ。ＣＮＮテレビの集計によると、開票率９８％時点で、ウォーノック氏が得票率１．４ポイント差、オソフ氏は０．６ポイント差で当選を確実にした。
　同州初の黒人上院議員となるウォーノック氏は６日「上院でジョージア州の全住民のために尽くす」と述べ、勝利を宣言した。民主党候補が保守色の強いジョージア州の上院選で勝利するのは２０年ぶり。
　決選投票の結果、民主、共和両党は各５０議席で上院を二分した。採決で賛否同数となった場合には副大統領が１票を投じる。このため、民主党は人事承認や条約批准などの権限を持つ上院の主導権を握ることになる。下院では既に議席の過半数を確保している。

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