カブール、アフガニスタン、8月23日(AP)― イスラム原理主義武装勢力タリバンによるアフガニスタン政権掌握に伴って、国外へ脱出しようとする数千人の市民で膨れ上がっている首都カブール空港周辺で8月21日、大混乱が発生し、少なくとも市民7人が死亡、多数が負傷した。 タリバンはカブール陥落後、米軍などに協力したアフガニスタン人には恩赦を与えると宣言したが、一部で米軍協力者狩りが行われているという噂に、パニックに駆られた市民が空港に押し寄せた。 気温34度を超える中、それを静止しようとしたタリバン戦闘員が、警告の発砲をしたため、パニックに追い打ちを掛ける結果になり、群衆が折り重なって倒れ、英軍関係者によると、少なくとも7人が死亡、多数が重軽傷を負った。 混乱は空港の外だけでなく、一握りの乗客を載せたまま航空機が離陸するなど、空港内部にも及んでいる。 2001年9月11日の同時多発テロで始まった米国のアフガン侵攻は、カブール陥落で20年に及ぶ戦争の最終章を、今大混乱のうちに閉じようとしている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)
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