
【テヘラン=水野翔太、ワシントン=横堀裕也】AP通信によると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、首都カブール南方にあるロガール州の州都プリアラムを制圧した。タリバンはさらに北上し、カブールまで約11キロの地区へ戦線を前進させた。
タリバンは14日、パクティカ州シャラン、クナール州アサダバード、パクティア州ガルデズの東部3州都も占拠したと発表した。タリバン支配下の州都は全34州中21となった。
アフガンのアシュラフ・ガニ大統領は14日にテレビ演説し、「治安部隊の再統合が最も重要だ」と述べ、政府軍を立て直して戦闘を続ける考えを示した。
米国防総省のジョン・カービー報道官は13日の記者会見で、タリバンの行動について、「国境に通じるルートや主要な幹線道路を押さえ、カブールの孤立化を狙っている」と分析し、カブールでも兵糧攻めを狙っているとの見方を示唆した。
米政府は12日、米大使館員らの退避を支援するため、米軍約3000人をカブールに派遣すると発表した。カービー氏は、カブールが「現状で差し迫った危機に直面しているわけではない」としつつ、「我々は状況を深刻に受け止めている。だから増派を判断したのだ」と語った。ロイター通信は14日、増援部隊の一部がカブールに到着したと伝えた。
米政治専門紙ポリティコは13日、国防総省が、カブールにある米大使館の全職員を退避させる計画を策定し始めたと報じた。事実であれば、カブールの陥落も想定した動きと言えそうだ。
ポリティコによると、米大使館の幹部は13日、機密性の高い書類などを破棄するよう職員に通達した。大使館にある米国旗も、「(奪われた場合に)プロパガンダに使われる恐れがある」として廃棄対象に指定されたという。
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