
【テヘラン=水野翔太、ワシントン=蒔田一彦】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは15日、首都カブールに進攻した。ロイター通信などが伝えた。タリバンは声明で、武力による首都制圧の意向を否定した。英BBCは、市内で大きな戦闘は起きていない模様だと伝えた。
タリバンは声明で、「安全に政権移行が行われるよう、交渉が続いている」と述べ、アフガン政府に対し、首都を明け渡すよう求めた。
声明では、指導部が戦闘員に対し、カブールには入らないよう指示していたことも明らかにした。現場に指示が行き届かず、一部の戦闘員が首都に入った可能性もある。英BBCによると、カブール周辺では散発的な銃撃戦が起きている。
一方、ロイター通信などによると、カブールの米大使館員は退避を開始した。米政府は退避支援のためにアフガン駐留米軍を約3000人増派している。
これに関連し、バイデン米大統領は14日、アフガンに1000人規模の米軍部隊を追加派遣することを承認した。大使館職員ら民間人の退避を加速させる考えとみられる。
タリバンは15日までに、北部の中心都市マザリシャリフや東部ジャララバードなど新たに9州都を占拠したと表明した。タリバンが制圧した州都は、全34州中30に拡大した。米メディアは「カブール以外に政府側が統制している主要都市はなくなった」と伝えている。
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