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タリバン「米軍協力者らに報復せず」、女性の権利は「イスラム法の範囲で」…初の記者会見 - 読売新聞

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンは17日、全土掌握後、初めてとなる記者会見を首都カブールで開き、自由で開かれた挙国一致型の政権を樹立すると宣言した。米軍協力者らに報復はせず、教育などを含む女性の権利は「イスラム法の範囲で保障する」とした。女性や人権状況に関する国際社会の懸念を意識し、融和姿勢をアピールした形だ。

 会見は、政府が使用してきた「報道センター」で行われ、国旗に替わってタリバンの白い旗が掲げられた。

 タリバンの報道官は会見で、「世界は、イスラム的で包摂的な政府の構築を見ることになる」と述べた。新政権の樹立に向け、崩壊した政権の関係者らと協議を進めているとし、「我々に反対した者も含め全員が政府を支える」と指摘した。17日には組織ナンバー2のアブドル・ガニ・バラダル師がカタールから帰国しており、報道官は政権樹立の発表が「間もなくだ」と強調した。

 報道官は、アフガンはもはや紛争地帯ではないと指摘。「報復はしない」とし、アフガン政府軍兵士らを恩赦する考えを示した。女性の教育や就労、報道の自由については「保障する」とする一方、社会のあらゆる規定は「イスラム法に基づく」と繰り返した。タリバン戦闘員による民間人への暴力を禁じ、市民の財産を保護するとも訴えた。

 「大使館の安全は我々にとって非常に重要だ」とも述べ、各国の外交団に対し、政権樹立後にアフガンに戻ることを求め、各国の支援で国の再建を目指す考えに言及。米国を含めた「あらゆる国」との対話を目指す姿勢も示した。

 アフガンが国際テロ組織をかくまい、「テロの温床」に逆戻りするとの懸念を踏まえ、「外国人が他国に危害を与えるためにアフガンを使うことを許さない」と訴えた。

 ▽イスラム的で包摂的な政権を構築する。

 ▽(米国協力者らへの)報復はしない。市民や外交団の安全を保証する。

 ▽教育や就労など女性の権利、報道の自由は、イスラム法の範囲で保障する。

 ▽アフガニスタンはもはや紛争地帯ではない。

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