【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は20日、オバマ政権で大統領首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル氏(61)を駐日大使に指名すると発表した。辣腕(らつわん)と激しい言動で知られる与党・民主党の大物で、指名は日米同盟重視の表れといえる。議会上院の承認を経て着任する。
駐日米大使は、トランプ政権時代の2019年7月にウィリアム・ハガティ氏(現上院議員)が辞任して以降、空席が続いていた。
エマニュエル氏は民主党下院議員を経て、09年のオバマ政権発足時から大統領首席補佐官を務め、目玉施策だった医療保険制度改革を巡る議会対策などで活躍した。
オバマ政権の副大統領だったバイデン氏とは共に政権中枢で協力した間柄だ。バイデン氏は、「唯一の競争相手」と位置づける中国への対抗手段として、日米同盟の強化を進める考えを明確にしており、エマニュエル氏の手腕に期待しているとみられる。
民主党の下院選対委員長を務めた経験などから、米議会と議員らの事情にも精通しており、元米政府高官は「味方に付けられれば、日本にとってこれ以上の援軍はない」と語る。
オバマ元大統領は回顧録で、エマニュエル氏を「議会でも屈指の知性」と評し、「愉快で繊細で慎重で誠実な上に、言葉遣いの汚さでも有名だった。仕事の苛烈さについては議論の余地がなかった」と振り返っている。手荒い政治手法から政敵も多く、米アクション映画の主人公にちなんで「ランボー」の異名を持つ。
シカゴ市長時代には、黒人少年が警官に射殺された事件後、情報開示などの対応が不適切だったとして批判を浴びた。日米関係筋によると、エマニュエル氏の指名は5月までには内定していたが、政権内での調整が長引いていた。早ければ東京五輪に合わせた着任を目指していたという。
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