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マレー高速鉄道が「破談」に…コロナの影響受け政府間の折り合いつかず - Record China

中国メディアの新華網は2日、マレーシアの首都、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設計画が撤回されたと報じた。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、対策について両国の折り合いがつかなかったという。

マレーシアのムヒディン・ヤシン首相とシンガポールのリー・シェンロン首相が1日、共同声明を発表した。

共同声明によれば、新型コロナウイルス感染症がマレーシア経済に影響を及ぼしたことを受け、マレーシア政府は高速鉄道計画について数項目にわたる変更意見を提出した。両国政府は変更について数回に渡り協議したが、合意に至らなかったという。

シンガポール交通省の別の声明によれば、マレーシアは合意内容に基づき、シンガポール側が負担した費用を補償せねばならない。しかし同声明は、補償の金額について触れていない。新華社は、マレーシアのマハティール前首相の言葉によれば、補償額は1億2500万ドル(約129億円)に達すると紹介した。

マレーシアとシンガポールは2013年2月に、高速鉄道の建設を宣言し、16年12月に協定を締結した。計画では2016年末までに開通させる予定だったが、双方の要望が異なり、路線の設定や駅の建設場所など多くの点で意見の相違があり、公開入札の日取りも延期が繰り返された。

また、同高速鉄道の建設については、両国政府が2018年に計画を2年間凍結することを決めたり、マレーシア側では、マハティール前首相が、いったんは協定に基づくとして、建設計画は終結したとの見解を示した後に、再び交渉して2020年12月31日の完工を目指すことで合意するなどの経緯があった。

計画によれば、同高速鉄道は最高時速が350キロで、完成後はクアラルンプールとシンガポールをわずか90分で結ぶ予定だった。現在はクアラルンプールからシンガポールまで、高速道路を利用して片道4時間がかかるという。(翻訳・編集/如月隼人

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