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米NY州知事、セクハラで四面楚歌 大統領も見限る - 産経ニュース

米ニューヨーク州のクオモ知事(AP)
米ニューヨーク州のクオモ知事(AP)

【ニューヨーク=平田雄介、ワシントン=黒瀬悦成】米東部ニューヨーク州のクオモ知事(民主党)が州司法省に女性11人へのセクハラを認定され、「四面楚歌(そか)」の状況に陥った。セクハラを否定し知事続投の意向を示すクオモ氏に対し、州議会では弾劾で罷免する機運が高まり、バイデン大統領ら民主党の大物も「弾劾やむなし」の姿勢をみせているためだ。

クオモ氏に対しては昨年12月以降、セクハラ被害の告発が続発。州司法省が捜査に乗り出し、今月3日、セクハラを認定する報告書を公表した。認定されたセクハラには「公邸で女性職員の服の下に手を入れ胸をつかんだ」「エレベーターで女性警官の背骨を首から腰にかけ指でなぞった」などの行為が含まれる。

クオモ氏は「誰に対しても不適切に体に触れたり、性的に誘ったりしたことは一切ない」と全否定。だが州議会では下院議員の過半数が罷免のための弾劾訴追手続きの開始を支持。その判断のため下院司法委員会で調査が進められている。

州民の理解も得られず、3日実施された世論調査では59%がクオモ氏の辞任を求めた。地元紙ニューヨーク・タイムズ(3日付電子版)は社説で続投への不支持を表明した。

バイデン氏も3日、クオモ氏について「辞任すべきだ。(拒むなら)州議会が弾劾するのは理解できる」とし、2018年の知事選と昨年の大統領選で互いを支持した盟友を見限った。

バイデン氏の態度に対しては、来秋の中間選挙に向けた「損切り」との見方もある。だが、同氏は上院議員時代に「女性に対する暴力阻止法」を起草するなど女性の権利擁護を重視。弾劾への理解は自らの信条に沿う判断とみられている。

また、連邦議会でもニューヨーク州選出のシューマー上院院内総務やオカシオコルテス下院議員ら民主党の有力議員がクオモ氏に辞任圧力をかける。

クオモ氏の唯一の味方は米CNNテレビのニュース番組司会者で実弟のクリス・クオモ氏。調査結果が出た3日夜の放送で一切、セクハラ疑惑に触れず、「兄のスキャンダルに口をつぐんだ」と批判されている。

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