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【ニュースの核心】カブール陥落…中国はイスラム過激派を警戒 今後は中国がテロとの戦いに資源を費やす可能性も 日本は尖閣守る意思を試されている (1/3ページ)
イスラム原理主義勢力「タリバン」が、20年ぶりにアフガニスタン全土を制圧したことで、同国が再びテロリストの温床となり、女性が抑圧される懸念が高まっている。習近平国家主席率いる中国による軍事的覇権拡大に自由主義陣営が対峙(たいじ)するなか、ジョー・バイデン政権による米軍撤退の「失策」は、同盟・友好国にどう影響するのか。イスラム教徒であるウイグル人への弾圧を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と批判される中国共産党政権が抱える警戒感とは。日本の政治家に「自分の国は自分で守る」という覚悟はあるのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が「カブール陥落」の影響を考察した。
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タリバンが、アフガニスタンの首都カブールと全土を制圧した。この事態をどう見るか。
米国敗北の流れは、5年前から始まっていた。英紙ガーディアンは2016年6月時点で、米軍の撤退先延ばしにもかかわらず、「アフガニスタン政府軍はタリバンに敗北している」と報じている。
ジョー・バイデン政権がタリバンによる攻勢の速さを見誤ったのは間違いないが、米軍の撤退自体はドナルド・トランプ前政権が「5月までに完了する」とタリバンと合意していた。いずれにせよ、米国の勝利はなかったのだ。
米統合参謀本部議長の上級補佐官を務めた専門家は、敗北の根本的原因を、「タリバンは信念と不信心者を殺すために戦っているが、政府軍はカネのためだ」と指摘している。これでは、勝てなかったのも無理はない。
最後の瞬間はアイスクリームが溶けるように、政府軍は戦わずして散っていった。
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